プロバイダのIPv4とIPv6の違いを徹底解説。知ってると便利なインターネット回線の基礎知識
IPv4やIPv6をインターネット回線を選ぶときによく目にすることがあるかと思いますが、実際のところなにが違うか正直わかりませんよね(笑) 今回はIPv4とIPv6の違いや、IPv6でも種類が3種類あるため、その詳細を徹底解説させていただきます!

IPv4とIPv6のちがいについて
そもそもIPv4とかIPv6ってなに?という方もいらっしゃるかと思いますので簡単に説明をさせていただきます。
現在主流として使われているのが、IPv4になります。
IPv4に次いで新しくIPv6が誕生しました。
IPv4とIPv6の違いを道路に例えてご説明をさせていただきます。
IPv4について
スタートからゴールまでが一直線の道路のため、混んでいると時間がかかる
IPv6について
スタートからゴールまでの選択肢が複数あり、そのなかで最適かつ一番速いルートの選択をしてもらえる。
というところからIPv6の方が速いとおわかりになっていただけたか思います。
速度についてはプロバイダごとでの数値というのは出ていないため、感覚や評価に頼らざるを得ません。
ただし最低ラインのIPv6に対応していないプロバイダ会社は速度の最大値は他に比べて劣ると判断してください。
ドコモ光のプロバイダ全25社の中で唯一IPv6に対応していないのは楽天だけです!
IPv6について
実はIPv6もしっかり理解しておかないと十分な速度が出ず、せっかくのドコモ光の速度を活かすことができません。
ここでしっかり理解するようにしましょう。
IPv6のメリット
- 膨大なIPアドレスがあり、IPアドレスの枯渇が解消
- セキュリティが強化される
- インターネットの接続が簡単に設定可能
- ルーターの負担が軽減される…など
IPv6のデメリット
IPv4よりもIPv6の方が速いと言いましたが、IPv6にも問題があります。
- IPv4とIPv6は互換性がない為、共存させる必要がある(IPv4/IPv6デュアルスタック)
- IPv6を利用するには、使用する機器やWebサイト、プロバイダ、ルーターがIPv6に対応する必要がある。
- IPv4からIPv6に移行がなかなか進んでいない…など
デメリットが様々あり、「なんだ、結局つかえないんじゃないか!」とお思いの方もいるでしょう。
もう少しだけお付き合いください!
問題を解消し十分な速度をだすことも可能になるんです!
ここで注目していただきたいのがあれだけうたっていた
「インターネットの速度が高速になる」
という項目がメリット部分にないということを説明させていただきますと速度が速くなるのは「IPv6を利用しているからではない」ということ。
速さの秘密は「IPoE方式」にあるんです!
IPv6=速いというわけではありませんのでさらに細かく説明させていただきます(^^)
IPv6の種類
先ほど「IPoE方式」という言葉が出てきましたが、IPv6の種類の1つです。
IPv6は全部で3種類ありますので、その辺りについてご説明をさせていただきます。
IPv6 PPPoE
プロバイダを経由する(IPv4と同じ)
①家→プロバイダ→インターネット
IPv6 IPoE
プロバイダを経由しない
②家→インターネット
IPv6プラス(IPv6 IPoE + IPv4)
状況に応じて①か②の最適な方を選んでくれる
①家→インターネット
②家→プロバイダ→インターネット
「IPv6 PPPoE」と「IPv6 IPoE」について
IPv6を利用したインターネット接続は「IPv6 PPPoE」と「IPv6 IPoE」があります。
「IPv6 PPPoE」を理解する
従来の通信であるIPv4(IPv4 PPPoE)、IPv6 PPPoEでの通信の場合
自宅→NGN→PPP→契約プロバイダ→インターネット
「PPPoE」の通信接続経路は上記となります。
実はこの接続経路に通信速度が大幅に遅くなる原因があるんです。
NGNとは
NGNとはNext Generation Network(次世代ネットワーク)の略称です。
IP通信に必要となる「IPデータ網」や、
固定電話・携帯/スマホ電話の通話に必要となる「電話網」、
テレビの視聴に必要となる「放送網」などの通信網を1つにまとめたネットワークのことです。
PPPとは
PPPとは「PPPoE」方式の名前にも入っている通り、従来のIPv4でのインターネット接続にも使われていた方式で、別名「トンネル方式」といいます。
プロバイダから割り当てられた「ID」と「パスワード」を使って認証を行い、問題なければプロバイダ経由でインターネットに接続できる仕組みのこと。
PPPoE方式のデメリット
- PPPoEの場合、PPP認証のための「トンネル」を通る必要があり、そのトンネルを通る速度が最大200Mbpsしか出せない。
- PPPoEの場合、NGNからプロバイダを経由してインターネット接続する必要があるが、NGNとプロバイダを接続する「網終端装置」にアクセスが集中して処理しきれず速度が出ない。
このことから速度はどれだけ頑張っても速度が200Mbpsしか出せないのです。
「IPv6 IPoE」の登場
自宅→NGN→ネイティブ接続事業者→インターネット
「IPoE」の通信接続経路は上記となります。
IPoE方式のメリット
- PPP認証が不要となり、200Mbpsという速度制限がなくなり、最大1Gbpsまで回線速度が向上する。
- プロバイダを経由しない為「網終端装置」を通らずに済むため混雑せず回線速度向上が見込める。
上記の理由により、「PPPoE」で問題となった速度の遅さが改善されました。
「IPv6 IPoE」の問題点
しかしまだ問題があります。
「IPoE」方式にするということは、従来「PPPoE」で利用していた「IPv4」方式の通信接続経路の方法ではないため、「IPv6」に未対応のウェブサイトの場合、結局200Mbpsしか出せないということです。
2018年11月現在対応しているのは下記ウェブサイトです。
- YouTube
- プロバイダなどのホームぺージ
と、少ないのが現状です。要するにその他のウェブサイトでは200Mbpsしか出せないということですね。
IPv6プラス(IPv6 IPoE + IPv4)の登場
ここでやっと結論を出せます。お待たせしました。
「IPv4通信でも、IPv6 IPoEの経路上を通れるようにする技術」
これがIPv6プラス(IPv6 IPoE + IPv4)となります。
この技術により、「IPv4通信/IPv6通信どちらの場合でも混雑する網終端装置を迂回し最大1Gbpsの高速通信が可能」となりました。
つまり!IPv4にしか対応していないウェブサイトでも、最大1Gbpsの高速通信で閲覧できるようになる事が可能に!
IPv6をプロバイダ会社で割振る
楽天を除くプロバイダ24社の中でIPv6の割振りを行っていきます。
IPv6プラス(IPv6 IPoE + IPv4)対応のプロバイダ会社
- ドコモnet/ドコモネット
- plala/ぷらら
- So-net/ソネット
- GMOとくとくBB/ジーエムオートクトクビービー
- @nifty/アットニフティー
- DTI/ディーティーアイ
- ic-net/アイシーネット
- Tigers-net.COM/タイガースネットドットコム
- BIGLOBE/ビッグローブ
- andline/アンドライン
- SIS/スピーディアインターネットサービス
- OCN/オーシーエヌ
IPv6IPoE対応のプロバイダ会社
- SYNAPSE/シナプス
- AsahiNet/アサヒネット
- WAKWAK/ワクワク
IPv6PPPoE対応のプロバイダ会社
- BB.excite/ビービーエキサイト
- エディオンネット/エディオンネット
- TiKiTiKi/ティキティキインターネット
- hi-ho/ハイホー
- @ネスク/ネスク
- 01COARA/ゼロワンコアラ
- @TCOM/アットティーコム
- TNC/ティーエムシー
- @ちゃんぷるネット/チャンプルネット
3種類で分けてみるとIPv6プラス(IPv6 IPoE + IPv4)に対応しているプロバイダ会社は12社となります。
最後に気をつけて欲しいこと
IPv4とIPv6についてご説明をさせていただきましたが、最後に忘れないでほしい事をお伝えいたします!
プロバイダがIPv6プラス(IPv6 IPoE + IPv4)に対応していてもWi-FiのルーターがIPv6プラス(IPv6 IPoE + IPv4)に対応していない物を使っているとIPv6プラス(IPv6 IPoE + IPv4)を使うことが出来ませんので気をつけてくださいね(´・ω・`)
※出来る限り細かな精査を行っていますが、最新情報と本文中の記述に差異が生じている可能性もございますのでご留意下さい。
「NTTドコモ」の関連記事もチェック
「ドコモ光」をご検討中の方へ
ドコモ光回線の申込み窓口は非常に重要です。
各店舗(ドコモショップなど)でもそれぞれ特典などが変わりますし、スタッフの対応次第で内容が良くなったり悪くなったり…ということも事実あります。
ドコモ光を申し込むにあたり、プロバイダを選ぶ必要があります。
申込むプロバイダによってサービスが異なり、申込先によってはキャッシュバックも異なるため、
当サイトがおすすめの申込窓口を紹介させていただきます!